20180111 今年も続きます!学部2年授業「理想の授業づくり」
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まだまだ、大学の授業を進める気分にならないなぁ……などと、すでに仕事が始まっている人たちに申し訳ない気持ちで教室へ……。
でも……いやぁ……「授業」よかったぁ……。
若い人の感性は素敵です。
今は、「授業」よりも、「自分の好き、強み、こだわり」をそこにいるみんなに体験してもらう……ということに意志が向いているんだと思うけれど、それがわたしのような外側の人間から見ていると、めちゃくちゃいい感じに見える……。
もちろん、授業というのは、「そこにいる」人間と創っていくものだから、たぶん、同じような感覚をもった人間と一緒に授業をするからこそ、「今、ここ」が表出されるのだろうけれどね。
若者にとって、「音楽」はいつも当たり前に近くにあるもの(でも、人それぞれ好きな音楽は違う)。
若者は、「言葉」に敏感。歌詞、名言等々に心が揺り動かされる
若者は、感情を大切にする。目の前の人間にどこまでどのように感情を表すか……
2つの授業、どちらも印象的だったけど、ちょっとだけ、「ベリーグッドマン選手権」という授業をした方の授業を紹介。 2 その後、「ベリーグッドマン選手権」なるものを開催することを宣言
ルールは以下の通りと説明。
1 3つのグループに別れる(これは、授業者が独自に決めた)
2 それぞれに(ベリーグッドマン)の異なる曲を課題曲として、事前にその課題曲の歌詞をテキストにおこしておいてそれぞれに配布する。
3 その曲を聴きながら、自分の今までの生活経験(エピソード)を見つけて(思い出して)グループ内で紹介をする。
4 グループ内でのベリーグッドマンを見つけ出す(選ぶ)。
5 3人のベリーグッドマンが教室前に来てもらって、みんなにベリーグッドな話をしてもらう。
6 真のベリーグッドマンを授業者が決める!
テキストで面白さ、伝わりますかねぇ。
この「ベリーグッドマン」というミュージシャンから教室にいる「ベリーグッドマン」を決めるという発想に進むのがなんとも面白いです。
3つのグループは授業者が勝手に決めているのですけど、これにも実は裏があって、3つの曲のテーマが「家族」「仲間」「恋愛」なんですね。で、それぞれの過去のエピソードを曲と照らし合わせながら聴いていくわけですけど、これは授業者が意図的にグループ分けしないと話が盛り上がらないだろうということから意図的に分けたようなのです。オモシロ〜。
次、3つのグループに分かれたとき、授業者は
「グループ内の誰かが、スマホ等でYouTubeを使って、わたしが示した課題曲を検索して、まずは実際に聴いてみてください。」
として話しをしました。そうなんですよね。わざわざ、音楽の素材を授業者が準備する必要はないのです。全員が所持しているスマホ、タブレット、パソコンを使えば。これが、普通の姿。これ、海外で、小中高校で当たり前にできるところあるだろうなぁ。
ちなみに、今回は詳細に説明しませんが、次の授業では、Twitterの「名言bot」を使っての活動でした。やはり、授業者は、
「みなさん、ほとんどの人がTwitterを使っていると思うので、自分のスマホからTwitterにアクセスして、わたしが指示する名言botを読んでみてください」
というように指示を出していました。こういうのが、できるんだからやったほうがいいですよね。
それでそれで、興味深かったのが、それぞれの会話。
音楽がBGMで流れ、目の前に歌詞があり、その上で、それぞれのエピソードを語っていくわけです。
最初、照れて、どうしてこんな話しをしなくちゃいけないんだ……という雰囲気だったのが、知らず知らずのうちに、みんな、内面を語るもーどになっていき……と。
いやぁ……不思議な空間が流れました。
たった20分だったのに、そんな短時間の中に、それぞれがめいっぱい入れ込んでいく……という感じ。
少し大げさですけど、若者は、おおかなびっくりに「コミュニケーション」をとりますけれど、表面上の付き合いではなく、魂同士の触れ合いをもとめているのかなぁ……というように思いました。
(いやぁ、大げさですね)
わたしは、わたしで、「若者」の「今、ここ」に触れる感じで、ものすごくいい時間を過ごしています。
あれ?これって、わたしのための授業になっているか……(^0^;)。
ちなみに、ベリーグッドマンの曲を1曲紹介すると、下。うまく流れないときは、そのままリンクをたどってYouTubeで聴いてくださいませ。
https://youtu.be/9IiPix4Xe98
授業者の学生が授業で使っていたベリーグッドマンの曲は以下の通り
テーマ「恋」→君に恋をしています
テーマ「仲間」→ハイライト
テーマ「家族」→おかん〜yet〜
そうそう。授業者が「晋のベリーグッドマンを決める」というルールも面白いです。こういう授業設計一つをとってみても、いろいろと話しをしてみたくなりますね。ふふふ。